戦後間もない昭和24年に創業した春木屋。
それから70年以上にわたって多くのお客様から「いつまでも変わらない味」と評価を受け続けてきました。
実際には変えてはいけない原点『味の幹』を守りながら研鑽を続け、変化を繰り返し続けてきたからこそ、現在の姿があります。
変化し続けるお客様の味覚や味の好みに対応していくため、味の幹だけは変えずに、麺に使う小麦やスープの出汁、はてはその日の気候に合わせた作り方まで、お客様からは見えない「少しずつ」の創意と努力を繰り返してきました。お客様に「いつも変わらず美味しい」と満足していただけるよう、『お客様の舌より常に一歩先に行く』。それが春木屋です。
独特の食感と味の奥行きが特徴的な中華そばの麺。
数種類の小麦粉とかん水から練り上げていくものです。
毎朝、その日の天気や気候・湿度に合わせて水と小麦粉の量を調整し、お客様が食べやすく楽しめる味・太さに整えます。季節によって麺の太さが変わってくるのも、『お客様の舌より常に一歩先に行く』春木屋のこだわりです。
練り上がった麺には、丹念に手もみを施し、一本一本の麺の太さとコシを確かめながら仕上げていきます。
この麺づくりは春木屋が受け継いできた独自の技法なのです。
風味が強く、麺にほどよく絡むスープも、毎日しっかりと仕込んで作り上げます。
煮干しと削り節、さらに数種類の野菜や鶏ガラなどの素材をふんだんに用いて煮込んだ出汁。ここに、香り豊かなオリジナルブレンドのかえし(醤油だれ)をひとさし。旨味と香りの詰まった和の風味のスープが完成します。
麺とスープが絶妙に絡み合うことで、一口ごとに芳しい味わいを楽しめる春木屋の中華そばとなるのです。
毎朝6時から始める1日の仕込み。麺とスープが準備できたら、まずは従業員全員で味見をおこない、その日にお出しする中華そばが満足いただける味に仕上がるかどうか、確認を欠かすことはありません。
少しずつ改良を加え、受け継いできた春木屋の味。毎日、少しずつ変化を続けてお客様の味覚を先取りしていくこと。そうしてやっと、お客様から「変わらずに美味しいね」と満足していただける味を実現できる。春木屋はそう考えています。